2007年11月30日

第三部 20話

 ある日ぃ〜、森の中ぁ〜♪
「大魔神に出会った」
「なんだって?」
「・・・・何もゆってません」
ちゃんと戻ってきたのはいいが、待ち構えていた団長にこってりと搾られていたsakura。脳裏に、懐かしい童謡の替え歌が延々と流れている。
「野良猫は帰巣本能に乏しいっていうけど」
「誰がネコですか」
「首に縄でもつけておけば、自覚くらい芽生えてくれるのかこの問題児」
「返す言葉もございません」
ひたすら低姿勢を守り、嵐が過ぎるのを待つしかない。クロロレンスでの狩りは、ある程度の人数がないと厳しいのだ。一人で狩りにいく冒険者もチラホラと見かけるが、稼ごうと思うならば別である。
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posted by さくらもち at 18:00| Comment(4) | とある魔法師の物語

2007年11月23日

第三部 19話

「sakuraちゃん。知り合いを連れてくるなら、先に言わないと」
「こ、こんなもっさい知り合いおらんわ!!」
「はっはっは! 失礼な子供だな」
「誰がチビガキじゃー!! てか、頭を撫でるな、頭をッ」
ぐりぐりとかき回す手を、ムキになって振り払う。背が小さいのも、未発達なのもすごくすごく気にしている事なのに、このヒゲオヤジはいともあっさりとコンプレックスを刺激してくれる。
「それで、お名前を聞いてもいいですか?」
「クァンという」
「あっさりバラしたー!!」
「む?」
「普通この場合、先に名乗れとか何とか言って、ズルズルと引き伸ばしたりするもんでしょうが!」
「食べないのか? 肉がかたくなるぞ」
「そういう問題?!」
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posted by さくらもち at 16:50| Comment(4) | とある魔法師の物語

2007年11月16日

第三部 18話

『ある日〜森の中、熊さんに出会った』
そんなフレーズが浮かんだら、もう止まらなくなった。
「いや、この場合は熊さんを襲った・・?」
「人聞き悪いぉ」
サンタが眉を寄せた。一見穏やかそうな彼女だが、その実態はどうして掴めないクセモノである。
「そんな事をゆうsakuraちゃんには、あげない」
「わー! それは勘弁!」
みなまで言わせず、慌てて飛びついた。
二人の前には、ほこほこと湯気をあげる鍋がある。頑丈そうな枝で吊り下げた鉄鍋の下は、sakuraが必死におこした火が燃えていた。さすがはクロロレンス、燃料も道具もすぐに揃った。
(ただし)
どこから取り出したのか、具材は何かと聞いてはいけない。あえてメインは熊、とだけ述べておこう。
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posted by さくらもち at 22:17| Comment(0) | とある魔法師の物語

2007年11月09日

第三部 17話

「はー、落ち込むなぁ」
強くなりたいのに、強くなれない。周りはどんどん新しい土地へと旅立っていき、会う度に新しい装備を揃えている。
そして、増えていく原因不明の文様。
「ルーンだっていうことがわかったくらいで、他に何があるってワケでもないんだよね。今のところ」
起きてほしいとは思わない。呪術師の中には、自分の体に呪印をほどこすことによって、更なる力を得ることができるらしい。ポーションと違い、恒久的なブースターのようなものだ。
sakuraたち魔法師の一族は、それを邪法としている。あくまで自らの力で、未知の領域を目指すことが重要なのだ。
「今のトールが魔法師じゃなくてよかったよ。邪法を使った者に厳罰、なんていう法律作られた日には、たまったもんじゃないもんね。それに、たまに光るくらいで、特別な効果はないし」
ぽてぽてと歩く。相変わらず、そこら中に生い茂る緑は目に痛いくらいだ。青いイレズミのガルがうろついている以外は、いたって平和そのものの風景である。
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posted by さくらもち at 17:51| Comment(0) | とある魔法師の物語

2007年11月03日

第三部 16話

休憩のクロロレンス広場。それぞれに体を休めるクリタロスの面々の中で、いつものようにいつものコンビが固まっていた。
「ねえ、いい加減に機嫌直してよ」
「結局広げたらばーさんだったし。しかも夢オチだし」
「sakuraちゃん、意味わかんないってば」
「オチとかギャグとかって、身の凍るような鍛錬が必要だと思うの!」
「やってもいいけど。わたしのいない所でやってね」
「凛さん、ちべたい・・」
涙目で睨んでやれば、凛がくすっと笑う。
膝を抱えてのの字を描く魔法師に、しゃがみこんで視線を合わせるアーチャーの二人組だ。関わりになりたくないとばかりに、通りかかる冒険者は大きくう回してくれる。
「優しくしたら、かえって成長しないって学習したの」
「もう手遅れでしょ」
「あ、団長」
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posted by さくらもち at 18:51| Comment(2) | とある魔法師の物語

2007年11月02日

へっぽこ魔法師さいごのひ(後夜)

「ねえ! それでそれで?」
「それで、って・・・・死んでしまったからね。これで、おしまい」
「え〜」
納得いかないとばかりに、少年はふくれっつらになる。ローブの先から手が伸びて、少年の頭をくしゃりと撫でた。
「かの主神ラベルゥも、死んだ後はあっけなかったもんさ。束縛されていた時代は終わり、また新しい時代が始まる」
「ふぅん。よくわかんないや」
「おや、チビ助には難しかったかねぇ」
「チビじゃないやい!」
「そういう台詞は、アタシよりデカくなってから言うんだね」
「むぅ〜ッ」
手の下で、少年はジタバタと暴れる。見習い聖騎士の短剣が、腰で揺れていた。まだ遠出は許されないが、テモズの外くらいなら一人で歩けるようになった。
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posted by さくらもち at 18:41| Comment(0) | とある魔法師の童話

2007年11月01日

その十六(奮闘記最終回)

ふ。まだだ、まだ終わらぬヨ。

最終回と相成りました奮闘記! 今回は豪華にSSペタペタの超ロングだよすぺしゃる版でお送りいたします! 正式サービス終了の日から考えていたこと、思ってきたこと、そんな色々なことをぶつけますので、どうぞ終わりまでお付き合いくださいませね!

まずは報告と最終結果。
桜琳(メイン魔)LV141 0.26% SシューLV100
聖傭兵vide LV145
魔傭兵demmos LV68
弓傭兵(なんだっけ・・) LV82

桜娘々(サブ弓)LV103 34.XX% シューLV81(片割れLV45)
聖傭兵nyannyan LV110
魔傭兵Scats LV110

以下、いとしきサブキャラたち。
伯袁(聖) 伯犀(戦士) 桜雨(弓) 紅吾妻(魔)
伯猿(聖) 桜豆(弓) 桜鈴琳(弓) 伯紫淵(聖) 櫻餅(魔)


本文を読みたい(壮絶に長いです)
posted by さくらもち at 23:24| Comment(3) | 日記

へっぽこ魔法師さいごのひ〜sakuraの場合〜

「あははははは!!」
響き渡る笑い声に、sakuraはむっつりと黙り込んだ。
「はは・・。いや、うん。ごめんね? 可愛いよ、すっごく」
「思い切り笑いまくった後に言われても。嬉しくも何ともないでぃす」
「ぶ、くく・・っ」
「・・・・」
なおも笑い続ける凛は、ひぃひぃと笑いの発作に悲鳴を上げる。目尻に浮いた涙を拭うと、こちらに視線を合わせようとするのだが。
それはそれで、笑ってしまうので意味がない。
「かわいいよ、すっごく」
「サンタちゃん、超棒読み」
「だって、いちおう人間のままじゃない。あたしと違って」
「これの?! どこが!?」
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posted by さくらもち at 21:08| Comment(0) | とある魔法師の童話