2008年01月26日

第四部 3話

緑あふれるヘイたちの楽園クロロレンス。
今日も今日とて、若者(バカモノ)たちの悲鳴が響き渡る。
「訂正! スパトキア、通称スパ。つまり温泉だ・・ギャーッ」
「だぎゃあ・・」
鍛錬なのか、モンスター集め要員なのか。連行された先で酔っ払い有志たちが倒れていく。要領を掴めば、楽して莫大な経験値を得られるのだが、気を抜けば危ないという点で大差はない。
芋虫は平気になったsakuraも、同じく群れをなす虫の大軍には辟易へきえきしていた。
「一寸の虫にもコブのカタマリ」
「・・五分の魂だよ、sakuraちゃん」
「ごふん?」
「スパの大地が好きなsakuraらしいよね」
「団長、酷!!」
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posted by さくらもち at 01:22| Comment(2) | とある魔法師の物語

2008年01月21日

第四部 2話

「・・・・とか何とか言ってたくせに」
ことさらにため息を吐いて、チラリと横に視線をくれる。
「何?」
「昼間っから呑んでるし」
「そんなことゆって、ころりんもイケるクチなんでしょ?」
「強いと言った覚えないんだけどなー」
ぼやきながらも、凛もグラスを傾けた。
テモズ特産なのかは知らないが、ウル酒は口当たりも良くて飲みやすい。冒険者たちの中でも、女たちが好む酒だ。荒くれ者の代名詞にされたりする戦士たちの中で、強いものを好む火酒といえば、イダール酒が挙げられる。
ほとんど原酒と言われるゲテモノだ。何故かエルフラの店に常備してあるのだが、注文されたという話は聞かない。居酒屋主人であるローゼも避けるほどだというから、相当なものだろう。
「アンタは駄目」
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posted by さくらもち at 15:12| Comment(4) | とある魔法師の物語