2008年06月29日

第四部 18話

乱れた緋色の髪もそのままに、魔法師が酒場のテーブルにぐったりと突っ伏す。倒れた拍子に巻き添えをくった空瓶を、同じく突っ伏した聖騎士が受け止めた。
「もうヤダ」
「痛いのイヤダ」
愚痴かボヤキか分からないうめき声が交互に上がる。
「しんどい」
「疲れた」
「我々に長期休暇を要求する!」
「じゃあ、酒代払え」
「「ゴメンナサイ」」
別に、二人とも金欠という訳でもない。それなりに難易度の高いマップに向かう事ができるようになったおかげで、高値で取引されるアイテムも拾えるようになった。
だが、同時に命綱となる装備品にも高額の資金が必要なのである。
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posted by さくらもち at 20:30| Comment(1) | とある魔法師の物語