2008年11月12日

第四部 21話

ふらりとへたり込む姿を、仲間たちが遠巻きに見守る。まだ坂の半ばくらいだが、あまり進むとシドヘの外をうろつくモンスターどもに襲われるのだ。
「気が済んだ?」
「な、なんとか…」
彼女にはほんの数瞬の事であるが、実際にはかなりの時間が経過していた。
「まあ、ある意味で面白い見世物だったな」
「表情豊かな方は得ですねぇ」
人が疲労しきってフラフラだというのに、頭上から聞こえてくるものは楽しげな笑い声まで含んでいる。sakuraはギッと睨むついでに杖を振り上げた。
「ちったぁ慰めろ! あと、ヘンな褒め言葉もいらねぇッ」
「へっぽこ〜。ほらほら言葉遣い、言葉遣い」
「……妙な褒め言葉なんかいらないんデスノヨ」
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posted by さくらもち at 11:17| Comment(3) | とある魔法師の物語